最近ではお風呂のお湯にバスクリンやバスソルトなど身体を温めるために、また楽しむためのグッズが多くあります。
子供の頃ある時期になるとお風呂に「菖蒲」が入っていたり「ゆず」が浮かんでいたりしていつもと違う透明でないお湯を楽しんだ記憶が有ります。
「季節湯」と言われ実は歴史が古く、平安時代に真言宗の開祖である空海が医療の一環として始まったものという説があるそうです。
季節湯の薬効を治療法と考えられていたそう。
時代が流れ江戸時代になると一般的に知られ季節湯は処方化されて治療目的に使われていたそうです。
よく知られるゆずや菖蒲だけでなく全部で12種類がありそれぞれ由来もあるそうです。
●1月「松湯」
松には神を待つ(松)木という意味があり新年を迎える玄関には門松をかざります。
この縁起の良い植物の松の葉を浮かべたのが松湯です。
また松の葉には製油成分が大量に含まれておりこれらの成分が身体を温めてくれる効果があるそうです。
●2月「大根湯」
大根の辛味成分には炎症抑制、咳止め、殺菌といった効果があり風邪をひいた際昔からよく食されていました。
また干した大根の葉には温泉成分と同じ効能も含まれており保湿成分を高めます。
●3月「よもぎ湯」
万能薬草と言われるほど薬効が高く栄養価も高いことから健康食としてもとても身近な多年草です。
血行促進効果や殺菌作用効果もあるそうです。
●4月「さくら湯」
春が旬の桜、日本人にとって特別な花ですよね。
道明寺や桜の花塩漬けなど食すこともあれば、さくら湯は薬湯として消炎湿疹打ち身などに効果があるそうです。
●5月「菖蒲湯」
薬草として使われていた菖蒲ですが端午の節句では邪気払いとして菖蒲をお湯に入れ無病息災を祈ります。
血行促進効果や疲労回復効果など。
●6月「どくだみ湯」
梅雨の時期に白い花を咲かせるドクダミはゲンノショウコ、センブリとともに三大薬草のひとつです。
ドクダミのエキスを抽出した湯にはあせも・湿疹などに効果的でこの時期にぴったりの薬湯です。
7月からはまた次回【後編】でお話します。
楽しいお風呂タイムになります様に・・・♪