人間の足の甲や足の裏には、アーチと呼ばれる構造があります。
アーチは、すねや足裏の筋肉によって支えられており、歩行時や運動時にバネやクッションにもなる重要な部位です。
足裏のアーチは、その衝撃を吸収分散し、脚や腰だけでなく、体全体にかかる負担をやわらげています。
今日は足に存在する3つのアーチと、その機能と足裏簡単エクササイズについて紹介します。
内側縦アーチ
●内側縦(ないそくたて・うちがわたて)アーチ
内側縦アーチとは、足の内側の縦方向に走る最も大きなアーチで、土踏まずもこの部分に入ります。
内側縦アーチは、正常足と呼ばれるナチュラルアーチ型のほか、土踏まずが上の方向に急なカーブを描くハイアーチ型、土踏まずが平らになっているフラット型の3タイプに分けられます。
特に注意したいのは、「扁平足」とも呼ばれるフラット型です。
扁平足になると、足の痛みや歩行障害などを引き起こす可能性があります。
外側縦アーチ
●外側縦(がいそくたて・そとがわたて)アーチ
外側縦アーチは、足の外側の縦方向にあり、かかとから小指の付け根を結ぶアーチです。
ほかのアーチと比べるとわかりにくいかもしれませんが、体をしっかりと支えるためには欠かせません。
横アーチ
●横アーチ
横アーチは、足の甲にある、親指の付け根と小指の付け根を結ぶドーム型のアーチです。
足の指を支える重要な役割を果たします。
足裏のエクササイズ!
足裏のアーチが低くなり、扁平足になってしまう原因はいくつか考えられます。
原因の1つとしては、アーチを支える筋力の低下です。
すねや足裏の筋力が弱まると、足裏のアーチをしっかりと持ち上げることができません。
筋力低下の原因としては、運動不足のほか、過度なランニングやジャンプを伴った激しい運動で筋肉疲労を起こした場合などが考えられます。
そこで足裏の筋肉を鍛えるエクササイズとして効果的なのは足指の運動です。
足の指をぎゅっと閉じて「グー」を作ったまま、母指球を意識して10秒間力を入れ続けキープします。
10秒経過したら、力を抜いて、繰り返し「グー」を作ったまま、10秒間行います。
普段、あまり動かさない筋肉なので、最初は指を動かしづらく感じられるかもしれませんが慣れてくると徐々に可動域が広がっていきます。
2〜3セットくらいを目安に出来るだけ毎日行いましょう。
ぜひ試してみてくださいね。