コラム

歯の健康管理してますか?
【口腔の健康とカラダの健康】
「80歳になっても自分の歯を20本以上保つこと」は良く聞きますが、
「60歳で自分の歯を24本以上保つこと」
「40歳で自分の歯をすべて保つこと」も提唱されています。
口の中の健康と体の健康がリンクしているということはよくご存じだと思います。
歳をとって歯が抜けるのは老化現象の1つだと思われがちですが、他にも要因があります。
【歯を失う最大の原因「歯周病】
歯を支えている歯肉やあごの骨が徐々に破壊されていく病気です。
怖いですが、年齢を重ねていくとかかってしまう人も多くなり、正しい治療やケアをせずにそのままにしていると、歯が支えられなくなり抜けてしまいます。
「メタボリックシンドローム」との関わりも大きいと言われていて、
・歯周病により噛む機能が低下すると肥満になりやすい。
・歯周病菌が血管に入ると血糖値をコントロールするインスリンの働きが悪くなり、糖尿病を悪化させてしまう。
・肥満や糖尿病の人は歯周病が重症化しやすい
などお互いがお互いを悪化させてしまいます。
【歯の健康保つ「プラークコントロール」】
歯周病の直接の原因は「歯垢(プラーク)」
歯の表面や歯と歯の隙間に付着した細菌の塊です。
CMでしきりに言われているアレですね。
歯周病予防には、歯に付着したプラークを歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシなどでこすり落とし、日ごろからプラークを付きにくくしておく事が大切です。
このようにプラークを減らしていくことを「プラークコントロール」といい、歯周病や口臭予防にも効果的なセルフケアになります。
他にも歯の健康を保つのに役立つポイントは…
・栄養バランスのとれた規則正しい食事を心がける
・よく噛んで食べる
・適切なタイミングで歯を磨く
・定期的に歯石を除去する
・虫歯を放置せずに治療する
などです。
歯周病を正しく予防・治療すれば、いくつになっても自分の歯を保つことが可能なようなので希望が持てますね。
ちなみに嚙み合わせが悪いと最大限の力が出せないということが分かっているため、高校球児をはじめ多くのスポーツ選手がマウスピースをして競技をしています。
歯磨きの他にセルフケアを追加するのは時間もかかるので面倒ですが、我々も何かの時にしっかり歯を食いしばれるように、自分の歯と長くお付き合いしていくためにも歯磨き方法や生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。